俳優の伊藤健太郎さんが、2026年夏にWOWOWで放送・配信される「連続ドラマW コンサルタント―死を執筆する男―」で主演を務めることが発表されました。
本作は、韓国で高い評価を受け、世界最高峰のミステリー文学賞「ダガー賞」にもノミネートされたイム・ソンスン氏の小説『コンサルタント』を原作とした作品です。
WOWOWとしては初の「K-文学(韓国文学)」の映像化となり、監督には『リング』の中田秀夫氏を迎えるなど、まさに盤石の布陣で制作されます。
あらすじ:冴えない小説家が「暗殺コンサルタント」へ
主人公の伊崎耀(伊藤健太郎)は、ネット上で細々と作品を発表しているミステリー小説家志望の冴えない男です。
ある日、伊崎は自らのファンを名乗る謎の男・黒川と出会い、「完璧な暗殺」をテーマにした小説の執筆を依頼されます。
しかし、そのシナリオは単なるフィクションではなく、実在の人物を病死や事故、自殺に見せかけて抹殺するための「実戦的な暗殺計画書」でした。
謎の組織“カンパニー”に引きずり込まれた伊崎は、誰にも気づかれない死を演出する「暗殺専門のコンサルタント」へと転身を遂げていきます。
圧倒的な巨悪に巻き込まれ、「死」さえも商品となる資本主義社会の闇の中で、伊崎が辿り着く結末とは――。
【コラム】なぜ今、K-文学(韓国文学)が世界中で熱狂を呼んでいるのか
本作の原作が「K-文学」であることは、作品の質を保証する大きな要素となっています。
- 世界最高峰の評価
2024年に作家のハン・ガン氏が韓国人初のノーベル文学賞を受賞するなど、K-文学は今や世界の中心にいます。 - 普遍的な「社会への怒り」
K-文学の多くは、格差の拡大や搾取といった、現代人が抱える「息苦しさ」を生々しく描きます。
本作も「解雇は死だ」という強烈なスローガンから生まれており、その切実さが国境を超えて共感を呼んでいます。 - 映像化の成功
『82年生まれ、キム・ジヨン』のように、文学が映画・ドラマ化され、世界的なヒットを記録する好循環が生まれています。
巨匠・中田秀夫監督が描く「人間の深淵」
演出を手掛ける中田秀夫監督は、本作に並々ならぬ情熱を注いでいます。
- 「完全犯罪」への情熱
中田監督は、少年時代から「完全犯罪」ものが好きだったと語り、本作の「目立たない死を演出する」という設定に胸を躍らせています。 - 『正体』との共通点
WOWOWの名作『正体』でも、追い詰められた人間の心理描写を鋭く描き出した中田監督。本作でも、現実とリンクする「夢魔的な展開」が期待されます。
主演・伊藤健太郎の「二面性」を演じ分けるこだわり
本作の見どころは、伊藤健太郎さんによる「大変貌」です。
- 内面と外面の変化
伊藤さんは、小説家志望の伊崎とコンサルタントとしての伊崎を「ガラッと変えたい」と考え、服や姿勢、話し方に至るまで監督と細かく話し合いながら作り上げました。 - 監督も絶賛
中田監督は、伊藤さんが役の深化に応じた大変貌をすんなり演じたことに感銘を受け、「彼の代表作の一つになった」と自信を見せています。
キャスト・スタッフ・原作者の熱いメッセージ
公式サイトに寄せられた各氏のコメントを引用してご紹介します。
伊崎耀役:伊藤健太郎さん
「服や姿勢、話し方など外から見えるものだけでなく、黒川という謎の人物と出会うことで内面も変化していく。その変化をどう表現するかについては監督とも話し合いました。視聴者の皆さんの予想を裏切るような演出もあるので、色々な発見をしていただき、何回も味わっていただけたら嬉しいです」
監督:中田秀夫さん
「衆目に晒される要人暗殺ではなく、病死、事故死、自殺等に見せかけて、人々の暗殺を請け負う”会社”が存在したら……という設定に胸が踊りました。伊藤さんご自身が発散する快活さとは真逆のトーンになるのですが、彼の代表作の一つになったのではと自負します」
原作者:イム・ソンスンさん
「『解雇は死だ』というスローガンが掛けられている抗議デモの現場を偶然通りかかりました。その背筋が凍るようなスローガンが私の小説の始まりです。今も変わらない誰かの悲しい声が視聴者の皆さんに届けば幸いです」
放送・配信情報
「連続ドラマW コンサルタント―死を執筆する男―」は、以下のスケジュールで楽しめます。
- 放送時期: 2026年夏(全6話)
- 視聴方法: WOWOWにて放送・配信
- 注目ポイント: 第1話は無料放送・配信が予定されています。
脚本は『トッカイ』の戸田山雅司氏、音楽は『ブラッシュアップライフ』のカワイヒデヒロ氏が担当しており、重厚な社会派ドラマとしての期待が高まります。